年齢ごとの審査基準

「年齢による審査について」

年齢は、カード審査においてスコアリングの対象となる重要な項目です。
一般的に、これから初めてカードを作る、ホワイトリストと呼ばれるカード利用履歴の無い人の場合は無職でさえなければ、年齢が若ければ若いほど審査には通りやすくなり、30歳以上になると審査は厳しくなります。定年を迎えた60歳以上の人が初めてカードを作るのは厳しいでしょう。

 

一方で利用実績があれば20代から30代以上へ仕事が安定して金銭的に余裕のある世代へと進むにつれて評価は高くなります。銀行系カードやゴールドカードなどはこの30代~40代が審査が通りやすいといわれています。

 

これから初めてカードを作ろうという場合、クレヒス無しにいきなりゴールドカードなどのステータスカードの審査に通るのは難しいので、まずは比較的審査の緩い年会費が無料のカードなどを作って使用履歴をきちんと作っていくことが大事でしょう。

 

クレジットカードを持つのであれば、出来るだけ早いうちからカードを作っておき、使用履歴を作っていくことがステータスカードを持つ最も近道となります。

 

では具体的な年齢毎に儲けられた審査基準について詳しくみていきましょう。

 

 

「18歳未満」

法律により18歳未満へのカード発行は禁止されているので、カード発行は100%不可能です。

 

 

「18歳~19歳」

クレジットカード会社の多くが申し込み資格の最低条件として高校生を除く18歳以上としており、原則高校を卒業しており、進学、あるいはなんらかの職についていればカード発行することは可能です。

 

しかしながら民法には未成年者が単独で行った契約は全て取り消し可能と定められており(第4条)、未成年者がカード契約する際には親権者の同意が必要となってきます。この同意の確認は書類作成などの手続きは必要ではなく、電話での意思確認が行われるだけの場合がほとんどです。

 

一方キャッシングを生業とする消費者金融業者では、貸し倒れのリスクを回避するために未成年者への対応は特に慎重になっており、消費者金融系カードでは申し込み資格を20歳以上としています。

 

この年齢でカードを作る人はというのは、社会人として1年未満、あるいは学生の人たちでカードを初めて作る人達です。クレヒスや勤続年数、居住実績などは無いのが当たり前の状態なので、そこは問題には全くなりません。

 

大学生や専門学生の場合であれば定職が無く、安定した収入が無い状態なので、親の同意があったとしても普通のクレジットカードの審査は厳しくなります。学生専用カードといった学生をターゲットにお得な特典が付帯されたカードが用意されており、こちらは学生だからといって審査にマイナスになることはありません。

 

その他自分でカードを申し込む以外に親が持っているクレジットカードの家族カードを持たせてもらう、という方法もあると思います。その場合無審査で発行してもらえるので特に問題はないでしょう。

 

◆オススメカード
MUFGイニシャル(Initial)
楽天カード
イオンカード

 

 

「20歳~30歳まで」

20代~30代にかけては、職も徐々に安定してくる年代で、初めてカードを作る人に対しては今後の利用への期待も込みで比較的審査に通りやすい年代と言えるでしょう。

 

新社会人や大学生であればクレヒスや勤務年数、居住年数などの実績が無いのはあまり問題にはなりません。また既婚者も少なく購買意欲も高い世代と見られるので、カード会社にとっても獲得しておきたい年代で、新社会人向けのキャンペーンなどで積極的に顧客の囲い込みをしています。

 

カード審査は比較的ゆるい年代ではありますが、カードの与信枠は30歳以上に比べると低めに設定されています。これは社会人としての経験の浅さから比較的信用がまだ無いということです。

 

その意味で、カード発行に関しては独身の一人暮らしよりも親と同居していると有利になります。もし失業するようなことがあっても親の援助が期待できますし、カード発行会社にとっては未集金が発生するリスクが少ないと見られるからです。

 

また、同じ年代でも独身の一人暮らしと、既婚で家族と同居している場合とでは万一未集金が発生した場合、一人暮らしの方が転居が簡単で連絡が取れなくなる可能性もあるので、不利になります。

 

30代で初めてカードを作る場合審査が厳しくなってしまうので、出来るだけ比較的簡単にカード審査に通る20代前半のうちに最初のカードを作っておくのがいいでしょう。20代限定で申し込みが出来るかなりお得な特典が付帯したヤングゴールドカードもあるので、今のうちに狙って手に入れておくのもいいと思います。

 

◆オススメカード
JCB CARD EXTAGE
・三井住友VISAプライムゴールドカード
JCB EIT(エイト)
VISA ゴールドカード シティ エリート
MUFGイニシャル(Initial)
楽天カード
・ライフカード
・NTTグループカード

 

 

「30歳~40歳まで」

この年代であれば、大卒であれば勤続年数が10年を超え、役職付きになるなど社会的信用も増してきて、収入の面でも安定して、カードの利用金額も大きくなってくる傾向にあります。以前はゴールドカードのような上位カードは30歳以上から、というのが一つの目安でした。

 

30代の独身であれば、自由に使えるお金に余裕があるとみられるので、評点はかなり高めとなります。居住の安定性という意味でも親と同居している独身が最も有利であり、既婚者であっても家族と同居していれば居住の安定性が高いとみられます。一人暮らしであれば、少々安定性に欠けるので、固定電話をしっかりつけておくと良いでしょう。

 

一方でやはり定職が無かったり年収が少なかったりすれば審査に通らないこともありますし、転職などを繰り返している勤続年数の短い人は収入の安定性という意味でマイナスとなります。

 

気をつけてもらいたいのは、30代になって初めてカードを作る人というのは、クレジットカードヒストリーが無い、いわゆるホワイトリストと呼ばれる状態です。この年代までにカードを1枚か2枚作っているのが一般的なので、ホワイトリストの人に対しては、これまで作ろうとしたが何か問題があって作れなかったのか、あるいは延滞情報があってそれが一定期間を過ぎて削除されてしまった状態なのか、が疑われてしまい、勤務先や年収などの属性情報がよほどしっかりしていないと銀行系などの審査が厳しいカードをいきなり作るのは難しいでしょう。

 

初めてカードを作るのであれば、比較的審査のゆるい流通系や消費者金融系カードをまずは作って使用履歴を積むのが良いでしょう。カードを作ったことがある人であれば、ステータスカードも比較的手に入れやすい年代なので、ゴールドカードにも挑戦してみても良いと思います。

 

◆オススメカード
JCB一般カード
JCBゴールド
三井住友VISAクラシックカード
三井住友VISAゴールドカード
楽天プレミアムカード
シティ ゴールドカード

 

 

「40歳~50歳」

この年代は、一般的には勤続年数も上がり、収入や社会的信用も増してきて属性的には問題が無く一見すると信用度も高そうですが、一方で住宅ローンや子供の養育・教育費にお金がかかったりと可処分所得で見ると以外に低い場合も多く、実は審査は少し厳しくなりがちです。

 

家計の維持に必要なお金が増してくる年代と見られるので、勤務形態や勤続年数などの収入属性に問題がある場合では、それだけでかなり審査も厳しくなってしまいます。

 

基本的にはお金が無い世代ではないので、この年代における審査の最も重要なポイントは、クレジットカードヒストリーです。収入に対してきちんと滞りなく支払いが出来ているかどうか、という信用度が高いことが何より重要となってきます。

 

この年代でクレヒスがないホワイトリストであるということは、延滞情報が削除された状態である可能性が疑われ、いきなり信用度が下がった状態からの審査となり、かなり厳しくなってきます。過去のクレヒスに問題がなければ、他によほどマイナスとなる要因が無い限りカードの審査には通るでしょう。

 

この年代では結婚して子供がおり、住宅ローンなどの借り入れを持ちながら生活している人が多いと思いますが、一方で40代後半になっても独身である場合、金銭的には問題が無いかもしれませんが社会的な信用に欠けがちで、一概に審査に有利とはいえなくなってきます。独身である場合は、やはり親と同居していると信用度は増しますが、これは連絡不能になる可能性が低いためという意味です。

 

もし仮に延滞事故をおこしてしまい、クレヒスが無い場合は、比較的審査のゆるい消費者系カードや年会費無料のカードなどを手に入れてから信用情報を積み重ねていくのが良いと思います。

 

◆オススメカード
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
ダイナースクラブカード
シティ リワード ワールドカード

 

 

「50歳~60歳」

この年代は、勤続年数も上がり、年収も上がって収入属性にはほぼ問題が無い上に、子供も独立してお金がかからなくなってくるので評点はかなり高めの世代であると考えられています。まずこの収入属性の問題があるようでは、審査に通るのはかなり厳しくなってくるでしょう。

 

この年代での重要なポイントはやはりクレヒスでしょう。きちんとした信用履歴を積み重ねていれば問題なくカードは発行してもらえますが、逆にクレヒスに事故情報がある人は極端に評価が下がってしまいます。

 

また、お金がかかる子供が手を離れていくのはカード審査にとってプラス要因となりますが、今度は逆に親の介護をする可能性が出てきます。若いうちは親との同居は居住の安定性も増し、信用度も高くなりますが、歳をとるにつれて親を養ったり、介護の必要性が出てくると家族にかかるお金が再び増えてしまいますので、これはまた審査にとっては不利なポイントとなります。

 

独身者であれば可処分所得は高いですが、社会的信用度は下がりますので、独身であることが有利に働くとは言えません。

 

カードの使用履歴が無いホワイトリストの人は審査が相当厳しくなってきますし、年齢が上がれば上がるほど難易度も厳しくなっていきます。一方カードを今は持っていなくても、過去に作ったことがあり、クレヒスに問題がなければ年齢に関係なく発行してくれるようです。

 

◆オススメカード
楽天カード
アコムマスターカード
三井住友VISAプラチナカード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

 

 

「60歳以上」

ほとんどのクレジットカード会社では、カードの申し込み年齢上限を65歳~70歳としており、年齢が高くなってくると全般的に審査がどんどん厳しくなっていきます。高齢になればなるほど利用者が突然亡くなってしまい、カード会社にとっては貸し倒れになってしまうリスクが高くなっていくことにもなりますので、カード会社としても審査により慎重になってくるのです。

 

また、高齢者の利用者は返済能力や担保としての信用度にも問題が無いにもかかわらず、延滞事故につながる率がなぜか高くなっており、意味不明なトラブルが発生する確率が高いといわれます。そのためこの世代のスコアリングはどうしても厳しくなってしまいます。

 

現役会社員や経営者であれば社会的信用度や支払いに対する信用度も高く、問題なく発行される場合もありますが、定年退職してしまい、収入が年金のみである場合には審査はかなり厳しいものとなります。

 

居住形態に関しては居住の安定性や、場合によっては子供からの援助も見込める、という観点から子供との同居が望ましいといえます。

 

◆オススメカード
楽天カード
アコムマスターカード

このエントリーをはてなブックマークに追加